1990年代のイギリスを舞台に魔法少年ハリーが活躍する世界を書いた小説『ハリー・ポッター』シリーズ。

子共から大人まで幅広い年代に愛され、7巻累計で4億5000万部の世界的ベストセラーとなった。

近年だとユニバーサルスタジオジャパンのアトラクションが記憶に新しいだろう。

 

そんなハリー・ポッターの作者J・K・ローリングさんの愛用していた椅子が4月6日、ニューヨークのオークションにかけられ、なんと39万4000ドル(日本円にして約4300万円)で落札された。

この椅子が出品されると知った時メディアでは「この椅子には45000ドル(約490万円)の価値がある」と伝えていたのだが、その予想の約9倍の値段が付いた事となる。

尚落札した人の情報は公表されていない。

 

J・K・ローリング椅子2

 

そして気になるこちらの椅子、どういった物かというと、ローリングさんがハリー・ポッターシリーズの1作目『ハリー・ポッター 賢者の石』と2作目『ハリー・ポッター 秘密の部屋』を執筆する際に使われた椅子で、椅子のあらゆる場所にサインやメッセージが記されている。

J・K・ローリング椅子

椅子の座面4カ所には

・『I WROTE(私は書いた)』 

・『HARRY POTTER(ハリーポッター)』

・『WHILE SITTING(居ながら)』

・『ON THIS CHAIR(この椅子の上に)』

と書かれており、これらをつなげると、

「私はこの椅子に座ってハリー・ポッターを書きました」という作者からのメッセージになるようだ。

それ以外にも『GRYFFINDOR(グリフィンドール、ハリーのいた寮の名称)』

や、「このいすはきれいに見えないかもしれないけど、見た目で判断しないで」など、作者の想い入れが伝わってくるような事が書かれている。

また椅子の他にも本人直筆の手紙が付いており、それには

「この椅子の座り心地が最も良かった。私のタイプライターの前に常に置かれ、執筆活動を支えてくれた」

と記されている。

(引用 AFP BB NEWS)

J・K・ローリング手紙

(引用 AFP BB NEWS)

この椅子は1930年代に作られたもので「オーク材」を使った質素なものとなっている。

当時シングルマザーで公営住宅に住み、生活保護をもらいながら執筆活動をしていたローリングさん。

ダイニングテーブル用の不揃いな椅子を4脚もらったが、その内の一脚がタイプライターの前に置くのにちょうど適していたという。

 

こちらの椅子実は2002年にローリングさんが英国の全国児童虐待防止協会(NSPCC)への寄付を目的としてオークションに出品したものだ。

さらに2009年にも出品され、その時の落札価格は2万9117ドル(約320万円)

そして今回が394000ドルである。

後数年したら、もっとすごい値がつくかもれない。

 

ただローリングさんは、家よりも近くのカフェで執筆する事が多かったらしく、その理由について

子供が眠るにはベビーカーに乗せて散歩するのが最も効果的だったので、子供を連れ出し、眠った後に近くのカフェに入って書いた

とも語っている。

(引用 WIKI)
そのカフェの椅子がもし残っていれば、もしかしたら今回の椅子以上の値がつくかもしれない…

 

こちら今回オークションにかけられた椅子の動画はコチラ