将棋の三浦弘行九段(42)が年内の公式戦に出場停止処分となっている問題、「将棋ソフトを対局中スマートフォンなどでに不正使用した疑いがある事件」について、10月20日発売の週刊文春でトップ棋士の羽生善治3冠(46)【王位、王座、棋聖】が「限りなく黒に近い灰色だと思います」とのメールを将棋連盟理事の島朗九段(53)に送っていたと報道があった。

これを受けて今回の疑惑に対し、羽生善治三冠がツイッターで「誤解がないように」とコメントを発表、「疑わしきは罰せずが大原則と思っています」と自身の見解をつぶやいた。

 

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↓以下、羽生義治の妻で元タレントの理恵さんを通じた羽生善治3冠(46)のツイッターでの呟き

 

↓※三浦九段の「対局中にスマホで将棋ソフトを不正利用しているのでは?」疑惑は以前の記事参照

【将棋】スマホでカンニング?不正疑惑の三浦弘行九段、年内の出場停止処分に

 

三浦九段の疑惑について、以前の取材記事で「性善説が将棋界のいいところとだったのに」という趣旨の発言をしていた羽生三冠。

今回の報道を事実と認めており、理事への告発メールも断腸の思いでの報告とだったと思われます。

 

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悪魔の証明に近い

複数の対戦した棋士仲間達も疑っていたことから「限りなく黒」という表現を使われたことでしょうが、「推定無罪」のように「疑わしきは罰せず」が大人の対応、というかそれしか出来ない問題なのでしょう。

このような問題は「悪魔の証明」に近く、不正利用したと立証することも出来なければ、不正利用などしていない事を証明も出来ない問題なので、今回の羽生さんのような態度が自然な対応になると思います。

 

ただ棋士仲間やファンの胸中は、「もしかしたら本当にやっていたのではないか?」という疑念(しこり)が心の中に芽生えてしまう事件となってしまうので、三浦九段には来年の復帰の際には「オオカミ少年」のようにならないよう「普段の行動、対局中の行動」に気をつけて「ぬれぎぬ」をぜひ晴らして頂きたいと思います。棋士仲間、ファンもそれを望んでいるはずです。

 

それにしても週刊文春の記事の内容について「誤解を招く表現があった」と当の本人(羽生さん)が思うのですから読者の方、それに限らず普段、テレビや新聞の報道を見ている方々も「メディアリテラシー」を持って「報道を完全に鵜呑みにしない」ということが大切であると改めて思います。