歌舞伎役者・市川海老蔵さんの妻で二人の母親でもある小林麻央さんが進行性のガンで極秘入院している事が分かった。

梨園の妻でありフリーアナウンサーでもある麻央さんは、ここ一年近く人前に姿を見せていなかったため妊娠説もでていたのだが、実際は病気による休養だったようだ。

夫である海老蔵さんが数日前に出家をしたり、姉の麻耶さんも体調不良の理由で3ヶ月の休養を取ったりしているため、麻央さんの病状は厳しいのかもしれない。

そもそも麻耶さんが患っている進行性がんとはどのような病気なのだろう。

 

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早期がんと進行性がんの違い

ガンとは

がんとは遺伝子変異によって制御できなくなった細胞集団が無制限に増殖してできる悪性の腫瘍の事で、臓器不全やさまざまな病的状態を引き起こす、放っておくと非常に死亡率の高い病気だ。

早期ガンと進行性がんの違い

早期がんはその名称からできたばかりのがんだと思われがちだが、実は検査で見つかるほど大きくなるには10年近くかかる事もある。

つまりがんはできた時期ではなく、その浸潤の度合によって決められるのだ。

胃がんで説明すると、胃壁や腸壁の粘膜にがんがとどまっている場合を「早期がん」、固有筋層よりも深く進んでいる場合を「進行性がん」という。

早期がんならがんが転移している可能性は低いので、完治できる可能性が高い。

しかし進行性がんは浸潤が深くなっているため、がんが転移している可能性が非常に高く、生存率も低くなってしまう。

がんにはステージというものがあり、がんの大きさやリンパ節への転移の有無、他の臓器への転移などによって決まる。

リンパ節転移がなければ一番軽いステージⅠになるのだが、一つでも認められた場合はその数によってどんどんステージが上がっていく。

さらに血液やリンパに乗ってがんが遠くまで運ばれる「遠隔転移」を起こしてしまうと、末期がんとの診断がくだるようだ。

麻央さんの病状がどのステージなのか分かっていないが、進行性がんという事なのでステージⅢ~Ⅳかと思われる。

麻央さんについて

海老蔵さんは自身のブログで

「ありがとうございます。ありがとうございます。今マオと話してまして、本当嬉しいね、と 麗禾も勸玄も元気で嬉しいねと、実は今 マオが少し体調悪いんです。
だから尚更嬉しいんです。私にとって、勸玄も麗禾も大切ですが、一番まおが大切です。
例えるならSMAPさんのライオンハートです。今後とも温かく見守ってください。よろしくお願いします。 海老蔵とマオより」

と伝えている。

そして海老蔵さんの盟友中村獅童さんは、麻央さんの病気について何か海老蔵さんから聞いていたのかという質問に対して、

「ちらっっとね、「麻央があんまり体調が良くないんだよね」みたいな事はちらっと言っていたことがあったんですけど、そこまで深刻な事だと思っていなかったんで」「まあとにかく無事を祈るばかりですね」

と語った。

海老蔵さんの会見内容(一部略)

海老蔵さんは会見で麻央さんの病名を「進行性の…そうですね、単刀直入にいうと乳がんです」と答えた。

海老蔵さんによると、麻央さんは約1年8ヶ月ほど前にがんだと分かったという。

がんだと分かった理由は健康診断だったそうだ。

その時の進行具合については

「かなりスピードの速いもので、なかなか大変なものではないかとというご意見をお医者様からいただいて」

と語り、かんげん君の初お目見えの時に麻央さんがいた事についても、

「去年のせがれの初お目見えの事に関しましてはすでにそういう事だったので、休むか、歌舞伎座に行かないか行くかという話し合いももちろんしまして、本人としましてはやはりかんげんの初お目見えという事で覚悟を決めた上で向かったわけですね」

と答えた。

初お目見えは25日にも渡るので、本当にそれでいいのかと本人に聞いたらそういう形をとりたいと伝えられたという。

現在の麻央さんの状況については

「比較的深刻ではあると思いますね」

と答え、

「でも今抗がん剤治療をやっておりまして、(中略)抗がん剤治療は人によって効いたり効かなかったりという事が色々あるそうで、それを今探りながらやっている中で良かったり良くなかったりを繰り返しながら手術をする方向に向かって治療している」

と語った。麻央さんは自分で全部理解しているので、前向きに戦っているという。

入院に関しては、

「入院はずっとしてまして、最近通院という形がとれようになってきたので、通院という形で。でも不安定なものですから、調子が悪かったら入院する場合もありますし状態良ければ通院という形で抗がん剤治療を継続しているという形ですね」

と、現在は病状が安定しているのか通院という形をとっているようだ。

麻央さんの病気について子供たちは、病気の期間が長いため特に長女のれいかちゃんは淋しがっているという。

しかしもうすぐ5歳になるれいかちゃんは状況がある程度分かっているため、自分の中で戦い、踏ん張っているようだ。

そしてこの状況を麻央さん自身がどう思っているかについて、

 「私には計り知れないつらさ苦しさと闘っていると思うのでどのようなという事は…」

と、麻央さんの本当の苦しみは麻央さんにしか分からないと答えた。

しかし気丈な麻央さんはたまに会う子供たちともキラキラした時間を過ごし、明るく振る舞ってくれているという。

そんな麻央さんの存在の大きさについて

「なんだかんだいないと淋しいですし(中略)あらためて麻央という存在の大きさを私自身がひどく痛感しているんじゃないでしょうか」

乳がんのステージについては、

「聞いていますが(中略)深刻だという言葉でご理解していただければいいかなと」

と言葉を濁した。やはり病状は相当深刻なようだ。

子供たちに病気の事を伝えたかについては、

「多分今日これを見ていると思うんですよね。長女の方はちゃんと分かる。せがれの方はちょっと分からないですけどね」

と、今までごまかしながらしゃべっていたようだ。

病気が分かった時海老蔵さんは途方にくれてしまったが、麻央さんの方は冷静にものを見ている分、ショックがより大きかったという。

先日の成田山での得度(出家)については

「これとそれとは関係あるようで無いわけですから、少しでも気持ちをクリーンにしたうえで向き合わないといけないですし、麻央自身が闘っているし、(姉の)麻耶ちゃんも具合が悪くなりましたし、やはり家族一丸となってバックアップしている中、隠しながら一生懸命お仕事し、(中略)大変だったんだろうなと、各々家族の中で少しづつ疲れというか、そういうものが出てきてしまっているんだろうな、と。(中略)麻耶さんもまじめですし、麻央もやはりそういう意味ではまじめですし、本当に素晴らしい姉妹だなというふうに思いますよね」

と、先月番組を具合が悪くなり途中退場した姉の麻耶さんについても語った。

海老蔵さん自身も麻央さんを支えるため、自分にムチを入れる意味での得度だったようだ。

真面目な麻央さんは子供に対して申し訳ないという気持ちが強いのではないかと語る海老蔵さん。

この1年8ヶ月について

「各々が忍耐のいる1年8ヶ月そして各々が非常に悲しんだ1年8ヶ月だったんじゃないでしょうかね」

と語り

「お姉さまもテレビの収録や様々なものをしながら出来る範囲で妹の麻央の所に行ったりとか」

「1年8ヶ月間公にならなかった事が奇跡かなと」

「できればずっとこのようにならずに元気になるまではちゃんと我々の家族が辛抱して支えきりたかったなという部分と、公になってから少しホッとする部分(中略)がありますからね」

「とにかく麻央を病気が治るまでは全面的に支えますし、かっこつけて病気が治っても支え続けるよという話は一応して、逆に俺も支えてねと」

「いつかあの時間は大変だったけど、家族にとってはとてもいい経験になれた時間だったねというような会話ができるようにそれを夢見て皆日々積み重ねてきたので中々大変だったと思う」

家族でやってみたい事については

「(麻央の)体調次第でどっか行こうと思うので、皆さん絶対追っかけて来ないでくださいね」

と取材陣にチックと釘をさし、

「なるべく静かに見守っていただきたいと、家族の願いです」

と頭を下げた。

辛い中、気丈に記者の質問に答える海老蔵さん。

麻央さんも子供と中々一緒に過ごせないのは本当につらい事だろう。

麻央さんの病気が一日でも早く良くなり、ぜひとも元気になった姿を見せて欲しいと思う。