政治資金流用問題で進退が問われていた舛添東京都知事。
そんな舛添氏が本日ついに都議会議長に辞職願を提出した。
都議会での不信任案が自民党を含む全会一致で可決される事を見越しての辞任だ。
これを受けて都議会では不信任案を取り下げる事を発表した。
舛添氏の知事就任期間は2年4ヶ月だった。
昨夜の午後11時、舛添氏は詰めかける取材陣に対して一言も口を開かず、非常に厳しい表情で足早に退庁した。
それは自民党が不信任案の提出を決定し、不信任案が可決される事が決定的になったからだ。
これにより舛添氏は2つの選択を迫られる事となった。
一つは辞職。
そしてもう一つは都議会解散だ。
前日の本会議で舛添氏は、涙ながらに
「わたしには全く私利私欲はありません」
「わたしは失うものはない」
「きょうが話すのが最後になるかもしれませんが、言いたいのは国益を守り東京都の名誉を守りたいということです」
「最後に東京都を守るために時間をいただきたい」
と訴えていた。
一夜明けた15日は12時に登庁を予定していた舛添氏だったが、それより早い9時24分に登庁。
急遽、辞意を関係者へ伝え11時頃東京都議会議長に都の職員を通して辞職願を提出した。
それによって不信任案決議は取り下げられるため、午後1時から開かれる予定の本会議の開会は遅れる見通しだ。
しかし前日まであれほど辞任を拒んでいた舛添氏に一体何があったのだろか。
舛添氏辞任の理由は?
本日は会見は行わないと伝えた舛添氏。
辞職願には辞職の理由は書かれていなかったという。
どうやら舛添氏本人が本会議で自ら辞職の理由を語るのではないかという。
しかし、情報を精査するとやはり自民党(公明党)が不信任決議案を提出すると決めた事が最大の理由と思われる。
疑惑の解明は今後どうなる?
舛添氏の辞職願の提出について、共産党の大山幹事長は
「遅きに失したという事がありますけれども、やはりこれは都民のみなさんの怒りの世論が、やはりここまで押し込んだという事だと思っています。もちろん私たちは辞めればそれでおしまいという事ではありませんから、再発を防ぐという点からいっても、やはり百条委員会などを設置して、きちんと事実を明らかにしていくという事が欠かせないと思ってます。今日の本会議で百条委員会を設置するという事を提案いたします」
と語った。
舛添都知事が辞めるのが21日付となっているが、20日に予定されていた集中審議はどうなるのかとの問いには、
「21日付で辞職という事ですから、20日の総務委員会の集中審議には現職の知事として呼べるという事ですから(中略)ここはしっかり追及していきたい」
と述べた。
さらに大山幹事長は20日に決着がつかなくても、辞職後でも舛添氏を百条委員会に証人として呼びたいという。
疑惑への追及はまだまだ続くようだ。