ブログ主は歴代ゴシラシリーズ(1985~以降)全て映画館で見たほどのゴジラファンです。
(それ以前のはレンタル化してあるものは全て)
シンゴジラのみ映画公開時、忙しくて見に行けなかったので
悔しい思いをしたのですが
お正月休みにやっとDVDレンタルで見れました。
(地上波があったのは知らず録画してなかった)
今回はシンゴジラの簡単な感想を紹介します。
シン・ゴジラ感想
ゴジラが大好きで今までのゴジラ全て見た自分が言うと
シン・ゴジラは決してゴジラ映画ではありません。
歴代最低と思われたハリウッド版ゴジラ(最低映画賞のラズベリー賞を獲得)と良い勝負の映画でとても残念でした。
2回目のハリウッド版がゴジラに敬意を払って制作されていただけになおさら残念。
しかしこの映画を「実写版エヴァンゲリオンのスピンオフ作品」として鑑賞すると
素晴らしいエンターテインメント作品として評価がガラリと良いほうに変わる面白い映画です。
不満点、感想(ゴジラとして鑑賞した場合)
監督の「俺が考えたゴジラ像」なのかもしれませんが、
これはエヴァの新作で謎の生物?というより物体に自身の作品をあてはめただけ(獣風使徒?巨神兵?決してゴジラではない)。
過去のゴジラシリーズは人間の愚行(核兵器)に対してのアンチテーゼだったり、
地球を守るヒーローであったり世代によって役割、テーマが与えられていましたが
今回のシンゴジラは巨大な災害というテーマ。
巨大な災害のはずなのですが、映画ではただの機械、移動砲台になっている生物というより無機物に見えてしまうところに違和感あり。
(東日本大震災という巨大な災害というに立ち向かった当時の政府をテーマにしているかも知れませんが・・・)
日本アカデミー賞をとったと聞いて、「評判高いんだ、楽しみだな~早くみたいな~」と思っていたのですが
映画館に見に行っていたら時間と金返せとかほどはないにしても微妙な気分になっていたでしょう。
謎の早口や石原さとみさんの大使役(リアルを重視したならアメリカ人を使わないと・・・)はちょっと・・・。
謎の生物のCGや破壊されていく街の風景、電車の在来線爆弾など
「映像は良いけどゴジラである必要が無い」
映画全般の出来がよいだけに余計に残念。
日本人にしか解らない会議シーン(日本の社会システムが解っていないと面白さが伝わらない)も多く、
コレ海外だとダメだろうと調べてみるとやっぱり大コケ。
日本だけで大ヒットした理由は昨今のアニメブームやプロモーションだけなのでは?
(公務員の方や役場に勤めている方はあるあるで面白かったかも)
エヴァは普通に好きなのですが、
これは み と め ら れ ま せ ん。
ゴジラを侮辱している映画だと思う。
大ヒットしたから正義とは思ってほしくない。
映画の完成度は高いと評価しますがこれはゴジラではない。
良かったところ(実写版エヴァンゲリオンとして見ると)
美術設定、シナリオ、演出や役者の演技、音楽や雰囲気全てがアニメのエヴァンゲリオンの雰囲気をかもし出しており
細部までこだわったとても素晴らしい作品だと思います。
実写とCGで表現された映像も大変美しく、日本人の為のエンターテインメント作品として素晴らしい出来栄えです。
日本アカデミー賞を取ったのも頷けます。
「日本の映画もレベルが上がったなぁと」と製作陣にエールを送りたいくらいです。
よくある漫画アニメ原作の作品が実写になると「クソ映画」と低評価になる作品が多い中、
これは期待を裏切らない「エヴァファンの為の映画」となっており、
「ゴジラというキャラクター」が「エヴァの使徒」で人類が立ち向かうような内容だったら「完璧な映画」だったと思う面白い作品です。
監督の細かいコダワリ、演出面はいろんな方が感想を述べていますので割愛しますが
「よく考えついたな~」「早くエヴァ続きが見たいな~。シンゴジラがこの出来栄えなら期待できますよ!!」
と随所の小ネタに感動する。とても素晴らしい作品。
というようなまったく真逆な感想が入り混じる「不思議な映画」です。
総評
ゴジラと思ってみると幻滅。(過去のゴジラファンなら賛否が分かれる)
エヴァと思ってみると最高。(過去のゴジラを知らないなら絶賛間違いなし)
どちらにしても賛否両論の「面白い映画」なのは間違いありません。
まだ見ていない人はぜひ見てみてください。
多分面白いと思いますのでオススメな映画なのですが、不快になる可能性もあるのでお気をつけ下さい。
ブログ主は「面白かった~絶賛半分、何じゃこりゃ~幻滅半分」という「自分でもわけのわからない感想」になった作品。
最終的には「もうひとつの新作ゴジラ公開が楽しみ」「エヴァ新作はよ」かな?