江戸時代末期より日本人に食されてきたアイスクリーム。
毎年色々なアイスが登場し消えていく中、今年の夏、飲むヨーグルトで有名な新郷村ふるさと活性化公社から『ドラキュラ・ザ・スーパープレミアム』の発売が決定した。
ドラキュラアイスといえばかつてロッテが出していたアイスを思い浮かべる人が多いと思うが、あのアイスの名称はドラキュラではなく『クロキュラー』という。
小学生の頃、クロキュラーアイスが連続で4回当たって最後は泣きながら食べたのはいい思い出だ。
さてこちらの『ドラキュラ・ザ・スーパープレミアム』、無臭ニンニク粉末を使った従来品の『ドラキュラアイス』に、わずかに香る黒にんにくを加えたプレミアムな出来となっている。
そもそもなぜアイスににんにくなのだろうか。
青森県はにんにくの生産量日本一で、生産量13600トンと2位の香川県736トンと比べてもダントツの生産量をほこる。
質も大変良く、大玉で糖度も33~40度と非常に高い。
新郷村ふるさと活性化公社のある新郷村はそんな青森県の南部地方にある農山村だ。
『キリストの墓がある村』といえばみなさん聞き憶えがあるのではないだろうか。
処刑されずに生き延びたキリストが最後の時を過ごしたという伝説の村だ。
その新郷村もにんにくを400トン生産しており、乳製品ににんにくを使用してみてはどうか、との発想からにんにく入りのアイスが開発されたという。
「にんにくは味・匂いが強いので、無味無臭のパウダー(新郷村産ではないそう)を使い、『にんにくアイスクリーム』の名で販売しました。当初は珍しさもあって好評でしたが、だんだん売れなくなりまして……」(田沢さん)。
「キリストの墓の十字架とにんにくからは、ドラキュラが連想されますよね(両方ともドラキュラの苦手とするもの)。そこでアイスクリームを『ドラキュラ・ザ・プレミアム』と名前を変え、パッケージも黒にしてリニューアルしたんです」(田沢さん)。
こちらのアイス、一個あたりにんにく半分(約3片)入っているため栄養価が非常に高く、大人は一日一個、子供は半分までとされている。
(本当はシャレのつもりだったらしいが食べ過ぎると胸焼けをしてしまうので、あながち嘘ではないらしい)
他にもバジルアイスやバターナッツアイスなども販売しているようなので、興味のある方は新郷村ふるさと活性化公社のHPをのぞいてみてはいかがだろう。