先日、用事で東区箱崎辺りをうろちょろしていたのですが、足りない物の買い物に行く事に。
普段は車で訪れる「ゆめタウン博多」へ徒歩で行ってきました。
昭和初期の防潮堤跡
買い物が無事終わり、徒歩でお店を離れて歩道を歩いているとなにやら目を引くものが・・・。
↑植え込みに不自然なコンクリートの塊があります。
なんだろう?と近づいてみると・・・。
↑昭和初期まで海岸線ここが海岸線でした。
と記載してあります。海の絵にカモメが飛んでいますね~。
90年くらい前の堤防が残っているという事でビックリ!!
とても気になるので防潮堤跡を少し調べてみると、福岡県立図書館のホームページで確認が出来ました。
昭和5年ごろの「福岡市市街図」←クリック、タップで地図へ飛びます。
では、筥崎宮を基準に考えると確かに現在の国道3方線が海岸線となっており、
埋め立て予定地となっています。
箱崎ってこの頃は糟屋郡だったんですね!初めて知りました。
これが昭和10年の「福岡市市街図」←クリック、タップで地図へ飛びます。
では埋め立てがされており、新しい町名なども記載されています。
現在の国道3号線が新しく作られているのが解りますね~。
また、現在無くなっている町名などもあり「福岡市の歴史」を感じさせます。
↑現在の防潮堤からの国道3号線(博多方面)の眺めです。
昭和初期は自動車もほとんど通らず、徒歩で歩く人ばかりだったんでしょうね。
現在は車の通りも多く、福岡の大動脈の一つになっています。
この辺は自転車で通る人も多く、見に行こうという方はお気を付け下さい。
↑防潮堤前から国道3号線(北九州方面)の眺めです。
筥崎宮の参道、鳥居まで見渡せたのでしょうか?
現在は車の往来や、背の高い建物がずらっと並んでいて風景は様変わりしています。
当時を知るおじいちゃんおばあちゃんに話を聞いて見たくなりますが、ご存命の方も高齢になっており話を聞くチャンスも少なくなってきています。
口頭での伝承、言い伝えが大事なことだとしみじみ思いますね~。
今回は普段通り車で訪れていたら絶対気付かなかった歴史に気づかされました。
通らない歩道を通った事で新しい発見、歴史を見つける事が出来、福岡の近代史の知識がまた一つ増えてうれしいですね。
知的好奇心、未知への探求(この場合知らない事)の知識欲が湧いてきます。
皆さんもゆめタウン博多に行かれた際は防潮堤を見に行ってみてはいかがでしょうか~。
気軽に寄れる福岡の歴史スポットですよ!