「18時過ぎですのでご入場できません」「18時になりましたのでお帰り下さい」

未成年の方や子供を連れた親御さんはゲームセンターで店員に声を掛けられた経験のある方は多いのではないだろうか。

住む地域によって多少異なるが大半の都道府県のゲームセンター(コーナー)は

18歳未満の者は午後10時(22時)以降

16歳未満の者は午後6時以降(18時)以降

入場できないと法律で決まっている為だ。

 

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しかし、昨年2015年6月に風営法(略称)の国の法律が改正され、それに合わせて都道府県ごとの条例も改正される流れとなり多くの都道府県で2016年6月23日より保護者同伴なら16歳未満の者も夜10時(22時)まで入場可能となる。

それによりショッピングモール内で家族で買い物、夕食後に皆で太鼓の達人やプリクラを遊ぼうと思っても追い返される事も無くなるだろう。

夏場など明らかに外が明るくても入場できない不自然さがこれにより解消され、家族で遊ぶ時間が増える良い機会になることだろう。

※但し地域により6月23日ではない場合や一部地域、(茨城県等)では現状のまま(保護者同伴でも入場不可)だったりするので注意が必要だ。

*各都道府県の入場制限時間を調べてみたので以下に追記

各都道府県の入場可能時間一覧

*保護者同伴なら16歳未満も22時までOKな都道府県

「北海道」「青森」「秋田」「山形」

「東京」「群馬」「千葉」「新潟」「山梨」

「長野」「静岡」「石川」「福井」「富山」「岐阜」「愛知」「三重」

「滋賀」「京都」「大阪」「兵庫」「奈良」「和歌山」

「岡山」「広島」「島根」「山口」「香川」「高知」「愛媛」

「福岡」「佐賀」「長崎」「大分」「熊本」「宮崎」「鹿児島」

*保護者同伴なら16歳未満も20時までOKな県
「宮城」「埼玉」「神奈川」「徳島」「沖縄」

*保護者同伴なら16歳未満も20時までOKな県(18歳未満は22時まで)

「福島」

*保護者同伴でも16歳未満は18時以降入場不可な県(今まで通り変更なし)

「岩手」「茨城」「栃木」「鳥取」

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ヤンキーブームの頃に規制

そもそも何故このような法律ができたのだろう。

ゲームセンター入場規制の法律は大きく分けると2種類ある。

一つは国の法律「風営法(略称)」(風適法とも呼ぶ)と都道府県ごとの条例「風営法の施行条例」の二つだ。(地域によっては市町村条例等もある)

国の法律では18歳未満の者は午後10時までとしか規定しておらずそれより下の16歳未満の規制は地域ごとの条例で16歳未満の者の入場規制をしていた。

1980年代、ヤンキーブームで悪さをする少年が集まりやすい場所として目立っていたゲームセンターが社会問題となった。

その結果1985年から規制される事になったのだがそれから30年、ずっと変わらなかった法律がついに動いたのだ。

深夜のコンビニやカラオケ店、ボーリング場、映画館等少年の深夜徘徊が社会問題だった時期がある他業種もあるのだがそれらは風営法では規制されていない。

(※現在は青少年健全育成条例で23時までとなっており深夜に子どもと外出しないよう保護者が努力するように定められている。)

如何に当時のヤンキーブームが強烈だったかがうかがえる。

ただ、自分は規制される前のゲームセンターに子供の頃よく遊びに行っていたが、まあ地域差はあるだろうが世間のイメージのような怖い思いをした事は特に無く、少ない小遣いでゼビウスやパックマンを遊んでいたのは良い思い出だ。

現在のゲームセンターは明るい社交場

法律で規制された事や、ゲームセンターを運営する業者が明るく健全にと頑張った結果、現在のゲームセンターは一部を除いて非常に健全な店になっており、家族連れでも安心して楽しめるようになった。特に業界団体アミューズメント施設営業者協会「AOU」に加盟している会社や店舗は「青少年の健全育成」に高い意識を持ち運営しており地域の警察、PTA、教育委員会、青年会議所など公的機関との地域懇親会等を通じて連携、協力を積極的に行っている。こういった業界団体の努力で安心して遊べるお店になった点も注目したい。

おじいちゃんおばあちゃん(シルバー世代)の憩いの場となっているゲームセンターも多くあり、今回の規制緩和によりファミリーで遊ぶ時間や機会が増える事だろう。