紅白20回出場、歌手デビュー44年目の天童よしみさん(61)

天童さんは歌好きの父の影響で7歳の時初めてのど自慢番組に出場し、「可愛いベイビー」を歌い名人賞を受賞した。

以降もほとんどの大会で優勝し、現在では紅白のトリを3回も務めたほどの演歌界の大御所だ。

そんな演歌界の全てを知るといわれている天童さんが、フジテレビ系列「ダウンタウンなう 本音でハシゴ酒」で過去のダウンタウンとの因縁や紅白の裏話についてぶっちゃけた。

天童さんとダウンタウンの因縁

ダウンタウンの2人が天童さんと会うのはごっつええ感じの時以来という。

ごっつええ感じの収録以来ダウンタウンの二人からなんの連絡もなかったと怒る?天童さん。

そこにはある因縁があった。

 

それは1995年放送のごっつええ感じに天童さんが出演した時の事だ。

当時天童さんに、ごっつええ感じの番組で「湖をバックに歌ってほしい」とのオファーがあった。

それを聞いた天童さんは「そんな出演者、見たことないなぁ」と思いつつ、さらに着物でといわれ疑問に思いながらもロケ地に行ったという。

 

ロケバスに乗っていると浜田さんが来て「今日は天童さん申し訳ないですね。着物大丈夫ですか?」と言われたそうだ。

その時から嫌な予感がしていたが、とりあえず野外の収録場所へ。

するとの地面にポツンとバナナが置いてあり、スタッフに

「バナナを取りに行ってください」と言われる。

そこで天童さん「?」と思いつつも「昔っから大阪の人ってボケでバナナをマイクにする事もある」と思い、バナナを取りに行くことに。

中々純粋だ。

バナナを取りに行く天童さん。

するとなんとシュッと何か囲まれたという。

それはなんと

「芸能人を捕まえよう」

という企画だった。

草だらけの網に包まれて宙に浮く天童さん。

それ以来

「(仕事を受ける時は)話はよう聞いてから受けてや」

と来る仕事に対して警戒するようになったという。

 

ちなみに浜田さんは何かあると一人だけ先に謝りに行ったり、「浜田雅功」一人の名前で花を送ったりするため(まっちゃんが花を出すときはちゃんとダウンタウンの名前で出すそうだ)、そんな浜田さんに松本さんは不満をもらしていた。

 

どうも天童さんが怒っていたように感じた松本さんが

「僕の事は嫌いやったんですが?」

と聞くと、天童だんは

「嫌いとかじゃなくて、全然寄り付かへんなと思ってました」

と笑っていた。

そうやら長年の因縁は晴れたようだ。

 

天童よしみが語る演歌界の裏側

下積みはまずガソリンスタンドへ

天童さんがまだ若い頃の演歌界ではレコードを売らなくてはならず、当時車で音楽を聞くための8トラックカートリッジテープをガソリンスタンドで売っていたという。

しかし大抵の人は歌など聴かず発車してしまうため、相当辛い思いをしたようだ。

レコード会社に嫌われたら一巻の終わり

レコード会社は新人を売るために一致団結をするのだが、2年めぐらいになってくると違うタレントを育てるために、売れなかった新人(天童さん)のポスターを全て他の人物に貼り替えるという。

しかたがないので自分のポスターをトイレに貼っていたら、それすらも剥がされていたという。

 

相当ショックだっただろう。

やはり芸能界は厳しい所だ。

紅白の出演者は全員同じ楽屋

その後10年以上の下積みを経て「道頓堀人情」で大ブレイク。

紅白に出場となる。

 

そんな紅白、出演者はみんな同じ楽屋で出番を待つという噂がある。

これに対して天童さんは

「ほんまにそうなんですよね」

と認めた。

 

特に男性の白組は大物から新人までほぼ全ての人が大部屋にいるという。

出演者、特に新人の人はずっと緊張しっぱなしかもしれない。

ダウンタウンの紅白裏話

「明日があるさ」や「WOW WAR TONIGNT」で紅白に出演した浜田さんと松本さん。

「WOW WAR TONIGNT」で浜田さんが紅白に出る際、松本さんはサプライズ演出(登場)のため浜田さん達から隠れなければならず、一人守衛室みたいなところにずっと居たという。

 

そして松本さんはNHKから後日送られてきた明細を見て「(あまりの少なさに)ムッ」としたそうだ。

 

総予算額が3億円という紅白。

どんな大物でも50万円あるかないか、新人などは数万円程度という世界らしいので松本さんのギャラも相当低かったと思われる。

 

ちなみに松本さんは初出場の時NHKのお偉いさんに、

「初出場の方、この度はおめでとうございます

と言われて「ありがとうございますじゃないんや」「おめでとう?」とその言葉に引っ掛かって「帰ったろかな」と思ったそうだ。

 

ただ、そんな松本さんもNHKの紅白スタッフのスタジオのセットを一切ミスなく瞬時に転換する動きの事を「あれは芸術」と感心していた。

 

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天童よしみの紅白のギャラ

番組で紅白のギャラについて話を振られた天童さん。

「えっ?!」とびっくりした様子で「だけど、お弁当出てませんもん」とお弁当が出ない事を暴露。

しかし肝心のギャラについては触れないところを見ると、どうやらNHKの紅白の出演料を言うのはタブーのようだ。

 

しかし紅白に出場するという事はギャラやお弁当の有無ではなく『栄誉』なのだそうだ。

紅白の衣装は1000万円

2001年の第52回紅白歌合戦の時の天童さんの衣装はなんと1000万。

その衣装には本物の真珠、ダイヤ、衣装の模様にはミンクの毛皮などがあしらわれていた。

 

衣装代はもちろん自腹だ。

ちなみにその衣装は一旦バラして、宝石を取り外し大事に箱の中にしまっているという。

紅白で天童さんに起きたアクシデント

白組の北島三郎さんが「風雪流れ旅」歌うのをみながら袖の下手で自分の出番を待っていた時の事。

 

風雪流れ旅は演出に大きな扇風機を3台ほど使って雪を降らせるのだが、その風が天童さんの頭を直撃

上へ高く盛っていた髪が風で横に倒れたのだという。

 

「私、なんかこっち倒れてない?」

とスタッフに聞くと「はい」と答えたので、

「それやったら起こしてや!」

とひょいっと髪を起こして事なきを得たという。

どれだけ高く盛っていたのだろう…。少しきになってしまう。

天童さんの恋愛事情

天童さんは現在独身。

お付き合い自体は何回かしたことはあるが、結婚の予定も全然ないという。

こういう仕事(芸能)をしていると中々結婚までいかないそうだ。

 

お見合いはどうですか?との問に

「嫌です~、やっぱお見合いはあきませんわ~」

と心底嫌そうな顔をしていた。

 

そんな天童さんの理想のタイプは「病院の先生」だという。

理由は体の痛い部分を言えば、「それ神経痛ちゃうか?」とパッと行ってくれるのが好きなんだそうだ。

やはり年を取ってくると、体の事で色々聞けるのはポイントが高いのだろう。

 

色々なエピソードを語ってくれた天童さん。

紅白の引退について聞かれ、世代交代という言葉が嫌いだという。

「現役でずっとやりたいなぁって思うし、代わりなんて誰もいてないやんって思ってるし、せやからやりたい」

と現役続行を口にした。

 

そんな天童さんの新曲「女のあかり」の動画はこちら↓

 

 

いつまでも現役でいたいという天童さん。

本当に歌が好きなのだろう。

ぜひいつまでも歌い続けてもらいたいと思う。