8月5日、いよいよリオ五輪が開幕します!
開催国がブラジルという事もあり、眠れない夜が続きそうですね。
ですがこのリオ五輪、開幕を前に、実はまだまだ問題が山積みなんです。
今回はその問題をチェックしていきたいと思います。
リオ五輪の問題点
選手村の設備
建設費約880億、史上最大といわれる選手村は、31棟の宿泊施設があり、期間中は2万3000人が利用予定です。
選手村として使用後は、高級マンションとして販売するようです。
こちらにはテニスコートやプール、24時間利用可能なスポーツジム、さらに7000人が座れる食堂は一日6万食の提供が可能となっています。(食堂も24時間利用が可能です)
3500平方メートルある医療センターではレントゲン撮影や、歯の治療、他にもゴムボートのような個人で入れる水風呂などが用意されており、手術以外ならなんでもある、まるで総合病院のような場所だといいます。
各宗教に合わせた礼拝施設などもあるそうです。
部屋は一部屋2~4人部屋で3604室用意されています。
エアコンはありますが、経費削減のためテレビはありません。
ベッドは全長2mあり、さらに30cmの延長が可能です。
体格が良い利用者が多いですからねぇ。
しかしこの選手村では、早くもトラブルが発生しているといいます。
選手村のトラブル
29日に選手村で火事が発生、オーストラリア選手など約100名が避難する事態となりました。
選手たちに怪我はなかったようですが、火事の原因はわかっていないようです。
オーストラリアの選手団は、トイレが詰まっているなど、電気屋水道に不備があるといって入村を拒否していて、この火事が起こる前も修繕されるまで一時ホテルに非難していたそうです。
不手際の多い選手村ですが、体操の内村選手によると「シャワーが途中から水しか出なくなるし、勢いもめっちゃ弱い」「トイレットペーパーのホルダーがないので取りづらく、肩が痛くなる」とのことです。
日本だと当たりまえにできていることが、選手村では困難なようです。
さらに設備のトラブルは選手村だけにとどまりません。
設備のトラブル
プールの水温は競技規則で25~28度と決められているのですが、リオのサブプールの水温は25度しかなく、池江選手曰く「こんな冷たいプールは初めて」とのことだそうです。
ギリギリ規則内のようですが普段はもう少し温かいようです。
さらに水泳・水球の会場の観客席(1万8000人収容)ですが、その中の1400席が大きな柱によりプールの一部しか見れない状況になっているといいます。
対策としてチケットを半額で販売するそうです。
では治安はどのような感じなのでしょうか?
治安
開催前から懸念されていた治安問題ですが、早速26日に日本人男性が空港に到着した直後に到着ロビーでかばんを盗まれる事件が発生しました。
外務省の海外安全ホームページを見ると、ブラジルの危険度はレベル1となっています。
レベル1といえば大した事がなさそうに思えますが全然そんな事はなく、渡航の際は、「十分に注意してください」となっており、「その国・地域への渡航,滞在に当たって危険を避けていただくため特別な注意が必要です」と書かれています。
治安が悪い原因ですが、ブラジルは一般的に貧困層が多く、麻薬売買によるトラブルなどによる殺人や強盗などが多発しているようです。
また観光客や歩行者に対するひったくりや強盗、置き引きなども多発、それらの犯罪に銃やナイフなどが使用されているため非常に危険なため、在リオデジャネイロ日本総領事館は「決して抵抗せず相手の要求に素直に従う事」と発表しています。
リオデジャネイロでは殺人が年間1205件、強盗が81740件(2015年調べ)起きており、殺人が一日あたり3.3件、強盗が一日あたり224件発生している事になります。
日本全体の2015年度の殺人事件は933件なのでリオ(一都市だけ)の殺人事件の件数がいかに多いかわかります。
さらに今年に入ってひったくりが去年の8割増、殺人が4割増になっているというからますます治安が悪化しています。
そして競技場の保安検査要員を3000人民間に委託した所、なんと500人しか集まらなかったというのです。
本当に命がけなんでしょうね…。
そのため急遽退官した元警察官を臨時職員として募集するそうですが、果たして間に合うのでしょうか?
心配です。
交通
交通機関にも遅れがでています。
観客の主な輸送手段となる地下鉄新路線ですが、開通予定がなんと五輪の4日前になるといいます。
さらに新型の路面電車は電力不足で途中停車してしまう事もあるうえ、車内の自動支払機が稼働しないというトラブルも発生しています。
これは困ってしまいますね…。
リオの問題はまだまだ解決しそうにありません。