駅や公共施設、店舗などで荷物を預けるコインロッカーを利用された事のある方は多いと思います。
そんな便利なコインロッカーですが、知人から実は「コインロッカーの鍵って基本世界に1本しかない」という話を聞き、どういう事なのか興味があったので調べて見ました。
スペアは基本的に無し
普段、生活において鍵(キー)のイメージといえばスペアキーが1本はあって、もし無くなって(紛失して)もスペアや管理している方に言えば開けてもらえるイメージがありますよね?。
家の鍵や車の鍵は予備を準備している方も多いはず。
万が一の紛失のために街の合鍵屋さんでスペアを作って保管や家族みんなが持っている、また恋人に「これ家の鍵」と渡してお付き合いが更に深まるなんてこともあると思います。
ただコインロッカーの鍵はその性格上、スペアが基本無いそうです。
その理由は・・・?。
コインロッカー製造先に問い合わせ
知人が勤めている会社で使用するためにコインロッカー(未使用品)をリサイクルショップで購入した際、鍵が1本づつしか無く、万が一鍵を紛失した時に開けれなくなったら困るのでコインロッカーを製造する業者さんに「紛失の時のためにスペアキーだけ売ってくれないか?」と問い合わせしたところ
「あれ?、マスターキー(鍵チェンジキー)は無いですか?」(これがあると全てのロッカーが開く、もちろん自分で購入したもの)
リサイクルショップで購入したので無いですと伝えると
「ああ、なるほど。じゃあコインロッカーとしては使えないですね、紛失の際は破壊するしかない。絶対に無くさないなら使えますが」
「鍵番号はわかるし、未使用品で会社で使うものなので怪しい用途ではないですが」と伝えると
「鍵番号は何番ですか?ああ何番台か。うちでは扱えない番号ですね。」
鍵番号で製造業者の割り振り番号があるみたいです。
「せっかくロッカーを購入されていて、未使用やし、事情が事情なのでその番号がどこのメーカーか?チェンジキー(マスターキー)かスペアキーが購入できないか?調べてメーカーに聞いて見ます」
よろしくお願いしますといい折り返しの電話を待つ。
数時間後連絡が入る。
「どこのメーカーが作ってるか判りました、まだ生きているメーカー(鍵を作っている)だったので問い合わせできたのですが、ごめんなさい売れないそうです。」
「その番号は○○県の○○市「□□□□」という施設さんに販売したモノという事までは判ったのですが・・・」
どうやら施設さんの業種からすると「閉店か倒産」し未使用の在庫がリサイクルショップに流れたみたいということが判明。
「どこかに必ずあると思うので、購入したリサイクルショップさんが管理用マスターキー(鍵チェンジキー)を引き取っていないか聞けませんか?」
と言われたそうでリサイクルショップへ問い合わせ、「前所有者からもらえないか?」と聞くと
「確かにそこの施設から引き取りましたが間に別の方が入っているので前所有者に連絡取ったり、貰う事が出来ません」
との事でした。
結局マスターキー、スペアキーはあきらめ、「絶対に紛失できないように注意」して使っているそうです。(いまだ無くなったことは無いそうです)
基本1本しか無い理由
↓メーカーさんが頑なに販売、製造拒否した理由は以下のようなものでした。
「ロッカーに取り付けている鍵を製造しているメーカーが基本は1本しか製造しない」
「故意の紛失(本当は無くしてない)を使用者がした際に、もしも管理者が鍵交換費用をケチって「スペアがあるならがスペアで営業」してしまうと「故意に無くした人間が荷物を盗める為」
「学校や公共の場所で【どうしても】というときぐらいに2本作るくらいで、使う場所や管理者の情報をメーカーに申請しないと作ってくれない」
「お客様の大事な荷物を預かるモノなのでむやみやたらに本数を作らない」
「よって、最初の販売先にしかその番号の鍵は販売しない」
という事だそうです。
ケースバイケースみたいですが上記のような理由で原則的に鍵は1本、余程の事情が無い限りスペアはありません。
紛失の際のマスターキー(鍵交換用チェンジキー)も情報が登録され、しかも出荷先限定なので「悪いこと」には使えないようになっています。
これだけ製造メーカーが利用者に配慮し慎重に扱っているコインロッカーの鍵ってなんだかすごいですね!
今度利用する事があったら今までよりもさらに安心して利用できそうです。