F1鈴鹿

2015年に17歳165日でデビューしたF1史上最年少GP出走記録を持つマックス・フェルスタッペン(現在19歳)。今年は最年少優勝も果たし、将来のワールドチャンピオン候補とも言われています。しかし若さゆえなのか攻撃的なドライビングスタイルは物議を醸し出しており、デビューから現在までのフェルスタッペンの足跡と「タッペンルール」とは?。

 

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マックス・フェルスタッペンのデビューから現在までの活躍2016年17戦終了時点まで

2015年

レッドブル姉妹チームのトロロッソより参戦。余りにも若すぎる為、デビュー前は実力を不安視する声が多かったが、デビューから2戦目の第2戦マレーシアグランプリでは予選6位から7位フィニッシュし、史上最年少入賞(17歳と180日)も記録。ハンガリーグランプリとアメリカグランプリで4位入賞や6連続を含む10度の入賞で年間49ポイントを獲得。「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」「アクション・オブ・ザ・イヤー」「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、未来のワールドチャンピオン、セナの再来と評される活躍でトップチームへの移籍も囁かれる。しかしモナコグランプリでロータスのグロージャンへの追突事故(あわや大惨事)を皮切りにほぼ絶対に謝らない態度や「自分は悪くない」「相手が悪い」という発言ばかりの姿勢は巻き込まれたドライバーやファンの多くから批判の的となる。

 

2016年

引き続きトロ・ロッソより参戦。開幕戦からチームメイトに追突。第5戦からレッドブルへ移籍(昇格)することが決定。移籍初戦のスペイングランプリでは4番グリッドからスタートし、メルセデス勢の同士討ちで2位に浮上。その後2ストップ作戦でトップに立つと、フェラーリのキミ・ライコネンの激しい追い上げを凌ぎ、移籍初戦でいきなりのF1初優勝を達成。ベッテルの持っていた最年少優勝記録(21歳73日)を18歳227日に大きく塗り替え、オランダ人ドライバーとしても初優勝を果たした。オーストリアグランプリで2位、日本グランプリでも2位を獲得し17戦終了時点で175ポイントを獲得しドライバーズランキング6位(5位のライコネンに僅か3ポイント差)につけている。

 

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タッペンルールとは?

今まではドライバー同士での「暗黙の了解」「紳士協定」でレース中に「これをやったら危ないから、お互いやらないようにしよう」となっていた「ブレーキングゾーン中に動く事はドライバーとして最も危険な行為」を何度も行っていたフェルスタッペンにドライバーや関係者、ファンから批判が噴出。多数の元F1ドライバーからも「いつか大事故を起こす」と言われる。

2016年のハンガリーグランプリ、ベルギーグランプリのでフェラーリのキミ・ライコネン相手に危険なブロックをした際も「ペナルティを受けない限り、自分のドライビングスタイルを変えるつもりはない」と語っており、このスタイルに対して明確にルールを決めようというのが「タッペンルール」と思ってよいでしょう。

※また、事あるたびにフェルスタッペンには寛容な対応をしてきたFIAを揶揄する意味でも「タッペンルール」は使われる。

 

フェルスタッペンが幾度ともなく実践してきた「ブレーキング中のラインの変更」(ブレーキを踏んでいる最中は走っている車線を変えてはいけない。理由は後ろの車が避ける事が出来ず大きな事故につながる恐れが非常に非常に高い為)はアメリカグランプリより規則が明確化、

 

■新たなルール(通称 タッペンルール)

「ブレーキング時の走行ライン変更」について

① 潜在的に危険な方法でのドライビング

② 方向の異常な変化

③ 他のドライバーが回避行動をとっている

 

上記が追加された。

 

元凶のフェルスタッペンを懲らしめる為に創られたルールの様なものなのだがメキシコグランプリで最初に適用されたのはフェラーリのセバスチャン・ベッテルとなってしまう。

レース中3位を走行していたフェルスタッペンが4位のベッテルに抜かれそうになっていた時、1コーナーをオーバーランしてしまい、得をしたと判断されかねない状況でチームからも「順位を譲れ」と指示が出たにもかかわらず無視、怒ったベッテルは無線で暴言を連発、追いつかれたリカルドに対して「タッペンルール」が適用されるような走行をしてしまいレース後ペナルティを受ける羽目に・・・。フェルスタッペンがチームの指示通りしていればベッテルのルール違反は怒らなかったとみられている。

 

何かと物議を醸し出す「フェルスタッペン」ですがせっかくの才能を「大事故を起こす危険な行為で」つぶしてしまわないよう、また他のドライバーや観客、マーシャルに被害出る恐れの無いようにルールを守ってもらいたいと思います。