テニスのマスターズ・パリ大会(アコーホテルズ・アリーナ)で5日の準決勝、世界ランク2位のアンディ・マレー(英国)が同5位のラオニッチ(カナダ)が右太もものケガで棄権した事により決勝進出、獲得ポイントが1位のジョコビッチを上回る事が確定した為、7日発表の最新世界ランクでジョコビッチと入れ替わり1位となることが解った。
29歳での初世界1位は、歴代2位の年長記録となり、1973以降の現行の世界ランキングでは英国人初。
テニスの盛んな英国で英国人初とは意外なのですが、もっと驚くべきは最近のマリーの勝率だと思う。
マレー(マリー)驚異の決勝進出率88.8パーセント
過去1年間の大会の結果をポイント化してランキングを競うが、5か月前にジョコビッチが生涯グランドスラムを達成した直後の6月6日の世界ランクでは、1位のジョコビッチが1万6950点、2位のマレーが8915点と、8035点もの大差がありました。
その後、世界ランク1位のジョコビッチは5大会に出場し、優勝が1回と普段のジョコビッチより少し調子は落としていたようなのですが、世界ランク2位のマレーは9大会に出場、全米オープンの準々決勝で錦織圭に敗れた1大会以外は全て決勝に進出!6大会で優勝、1大会で準優勝、今大会も決勝まで進むという驚異の決勝進出率で一気に世界1位へと昇り詰めることとなった。※ジョコビッチは約2年間君臨した1位を122週(通算223週)で降りる事となった。
ここまでのポイント差を短期間で埋めてしまうのは極めてまれな事態で、期間中のマレーの優勝確率は75パーセントもあり、これだけでも神がかった活躍ですが、多数の選手が参加辞退した「ポイント加算が今回から無くなったリオオリンピックでも金メダルを獲得」(4年前の前回まではあった)ハードなスケジュールをこなした上で怪我もせず、疲れ知らずのスタミナも凄すぎます。
そんな無双状態のマレーに錦織圭もリオオリンピック準決勝では歯が立たず、直後の全米オープンで雪辱を果たしていますが、誰も止められないと言ってよい程のマレーに良く勝ったと思います。フェデラーとナダルの4大大会優勝争いが長く続いたの時の様にジョコビッチとマレーがしばらく物凄いデッドヒートを見せてくれそうで大変楽しみですね。錦織の活躍も見逃せませんが、マレーとジョコビッチの世界ランク1位、2位争いも見逃せません。各選手怪我が無いように気を付けてテニス人気をもっともっと盛り上げてほしいですね。