自民党の石破茂前地方創生担当相が9日夜のBSジャパンの番組内で、トランプ氏について分析。
元総理大臣の小泉純一郎氏になぞって以下のような発言。(引用部分は石破氏発言、※はブログ主感想)
「当選するために見せる顔と当選してから見せる顔は違うのかもしれない」
※大統領に当選するぐらいですから「賢さ、したたかさ、求心力」等はあるわけで、暴言が目立つトランプ氏も以前の記事↓
のように、ビジネス経営者目線の発言は常識的な発言ばかりなのでトランプ反対派にも配慮した動きになると思います。
「大統領になるまでは常識に反しても耳目を集めて人気を上げていくトランプを演じていたと思う」
※炎上商法という言葉があるとおり、「注目されてなんぼ」の部分がありますよね、ただうまく対処、発言しないと「一生炎上のネタがネット上に残り、言われ続ける諸刃の剣」なのですが、トランプ氏はメディアをうまく利用した側みたいです。
「大統領になったからには、多くの米国民に支持されるトランプを演じるということだろう」
※ここからが本当のトランプ氏の正念場で、後世に「暴言ばかりの実行力の無い最低の大統領だった」なのか「暴言は多いが国民のための政策を実行した最高の大統領だった」となるか?「アメリカ大統領」をどう演じるのか注目といったところですね。
さらに石破氏は小泉元総理大臣が総裁選出馬時の自民党内の状況を振り返り
「(自民党の)国会議員の大半は小泉さんを支持しなかったが、一般の世論はものすごく支持した。」
「小泉さんが(首相に)なったら、変人と言われながら多くの国民に支えられ、反小泉と言っていた議員もなびいていった」
と当時の党内の様子を説明した。
※当時ブログ主も「自民党をぶっ壊す!」にはびっくりしましたね。「政治家はみんな金に汚い」「政治家=悪代官」というマスコミのそれまでの国民への刷り込みを吹っ飛ばした総理大臣と思います。「誰がやっても一緒でしょ」という意識が小泉氏の登場で変わってきっかけになりました。ただ政策は「良い政策、悪い政策」があり、べた褒めできませんが、「ハッキリモノを言う」という観点では人気が出たのもうなずけます。
そう考えると石破氏がなぞらえた様に、トランプ氏も、小泉氏も「ハッキリモノを言う為政者」として似ていると思います。
既得権益(マスコミも応援) VS 一般国民の代表(不満の代弁者)
という構図で、トランプ氏を落としたいマスコミが暴言(建前ではない国民の声を代弁)を報道すればするほどトランプ氏の人気が上がっていってしまったという大統領選だったと思います。
小泉氏の「郵政解散」「小泉チルドレン」「刺客」なども報道すればするほど小泉氏有利になっていましたね。
ただ「ワンフレーズポピュリズム」は危険が伴いますので有権者はリテラシー能力を高めるようにしないといけません。
今後アメリカはトランプ氏のとんでもない政策や良い政策、悪い政策も出てくると思われ、日本に対しても良い部分、悪い部分の影響があると思います。
日本も外交努力で上手く乗り切って欲しいですね。
「小泉氏とトランプ氏のメディア戦略、選挙手法が似ている」という印象を受けた石破氏の発言でした。