2015年の7月から2016年3月まで深夜アニメとして放送され、未だに人気が冷めやらないおそ松さん。
(おそ松さんとは赤塚不二夫さんの生誕80周年を記念して制作されたアニメで、『おそ松くん』の主役であるおそ松を含む六つ子が20代の大人になった姿を描いた作品です)
ブログ主も第一話だけ見てみましたが、所々に散りばめられたパロディに爆笑しっぱなしでしたw
おそ松くんのアニメ第一弾が白黒だった事を考えると、時代の流れを感じます!
さて、そんなおそ松さんと佐賀県が、自治体としては初のコラボ『さが松り~佐賀も最高!!!!!!~』を今年の7月25日~8月28日にかけて開催していました。
場所は佐賀県の唐津市で行われ、少し寂れた唐津商店街に限定ショップを開くなどし、町の活性化を図りました。
佐賀県といえば人口が都道府県別で42位とあまり多くなくとてものどかな県なのですが、町や商店街の方たちはこのイベントをどう受け止めていたのでしょうか?
さが松りのイベント中とコラボ後の様子を今日感テレビで放送していたので簡単にまとめてみました!
さが松りの概要
はじめに『さが松り』とはどのようなイベントだったのかについてざっとまとめてみます。
佐賀県はおそ松さんが若い女性を中心に人気を集めている事に目をつけます。
なぜおそ松さんに目をつけたのかというと、佐賀県には『松』が付く名物が多いためです。
(虹の松原・松原おこし・松露饅頭など)
そこで大人気のおそ松さんにあやかり、佐賀のPRができればと自治体としては初のコラボを提案。
おそ松さんのオリジナル商品を作ったり、唐津市の商店街に限定ショップを期間限定でOPENさせたり、スタンプラリーなどを実施しました。
(さが松りを紹介している公式映像です)
おそ松さんコラボの効果
佐賀県の山口祥義知事はさが松りについてこう語ります。
「2万人以上(の人)が歩いていたんですかね。本当に多くの唐津の皆さんから「若い女性がこんなに街を歩くのは本当に初めてだ」というような声があって、唐津の空気がガラッと一変しましたね」
こちらが初日の様子です。
普段は若い人が多いとはいえない唐津商店街にたくさんの女性客が並んでいます。
イベント期間中の約1ヶ月の間に2万人超のファンが唐津にやって来たといいます。
唐津の人口が約12万人なので、人口の1/6にものぼる人たちがこの唐津へやって来て事になります。
「正直言って、そんなにどうかなと思っていただけに…おそ松くん世代なので、だからいい意味で裏切られたと」
と知事は顔をほころばせます。
知事である山口さんは昭和40年生まれなので、昔のおそ松くんのイメージが強かったのだと思われます。
そして10月5日から佐賀の百貨店『佐賀玉屋』でおそ松さんのグッズを販売する特設コーナーが設置されました。
サイダーや有田焼のお皿、ご当地Tシャツなど、これまた佐賀ならではのグッズのようです。
韓国からの観光客の方は、
「韓国よりカワイイキャラがいっぱいという感じだと思うんです。イカ(一松)とかがめっちゃカワイイと思います」
と取材に答えていました。
また佐賀玉屋の方は
「販売当日から多くの方がお見えいただきまして、土日になりますと50~100名方が県内外から来られます」
「売れてますね。プレゼントとかで多く買っていかれてます」
と好調な様子を伺わせました。
(※佐賀玉屋にお目当てのグッズがあるかは事前問い合わせをされますと安心です)
TEL(0952)24-1151
ではイベントが開催された唐津ではどうだったのでしょう?
イベント期間中の唐津の様子
唐津のバスセンターに併設されたデオカフェでは、イベント期間中にイベント限定メニューが提供され大盛況だったようです。(現在は提供されていません)
(限定メニューの一つ)
限定メニューはもうありませんが、お皿や手ぬぐい、缶バッチなどのおそ松さんのグッズは少量ですが置かれているようです。(2016年10月現在)
(デオカフェのお問い合わせ先は(0955)58-9112です)
デオカフェのマネージャーさんによると、
「(おそ松さん好きの)若い女性の方がとても多くて、私たちのお店もそういう若いお客様が多いお店なのでぜひそういった方にまた来ていただきたいなというのがあって、こういうふうに商品を販売しています」
と語っておられました。
そして、あの行列ができていた京町商店街のおそ松さんのイベントブースは現在シャッターがおりています。
イベント後、商店街への影響はどうだったのでしょうか?
おそ松さんのイベントをキッカケにまた来ました!という感じの方は?との問に寝装店で働いている方は、
「残念ながらまだないですね。その時の盛り上がりもやっぱりその目的のために来られているというのは伝わってきたのでそれをキッカケにていうのはどこまであるのかは難しいですね」
と答えられていました。
他にも久留米かすりの被服店の方は、
「賑わい的には良かったと思うんですけどね。その時期だけっていう一過性的なもんであったとは思います。その後おそ松さんの話っていうのはあんまり町では聞かなくなったので」
と、少しさみしい様子。
そしておそ松さんのお菓子を置いている駄菓子屋さんでは、
「まあぼちぼち。(イベントが)無いと結局(おそ松さんのお菓子が)あるな~と言って帰られる方がいらっしゃるし」
と言っておられ、イベント期間は商店街に人が多く来たものの、活性化とまではいかなかったようです。
この事について佐賀県の山口知事は、
「うちのイベントっていうのは一過性のものが結構あるのでそこは弱点で。いかに多くの人たちが常に来ていただけるような所になっていくのかというのが佐賀県の課題だと思っています」
と葛藤されていました。
イベントをすれば多くの人が訪れ、その時だけは人が来て反響があるものの、あまり地元にお金が落ちている状況ではないようです。
ただおそ松さんを目当てに来られた若い女性の方に、寝具や婦人服はほぼ関連がないと思われるので、そこらへん上手く取り込めるようなアイデアがあったら良かったのかも知れません。
何はともあれ、佐賀県に由来するコスチュームを着た六つ子がとても可愛く、佐賀という県を知ってもらう第一歩にはなったのではないかなと思います。
若者向けのイベントを積極的に取り入れている佐賀県は、他にも『ロマンシング佐賀3』(2016年7月30日~12月下旬まで)というイベントも開催しています。
(スクエアエニックスのゲーム、ロマンシングサ・ガとのコラボですね!)
嬉野旅館とのコラボ宿泊やスタンプラリー、有田まちなかフェスティバル(11月)に合わせたコラボイベントなどもあります。
(ちなみにロマ佐賀キャラメーカーでブログ主は「最終皇帝」(私が時期町長です)でしたw)
地域の活性化のために頑張る佐賀県。
これからもさらに進化したコラボやイベントを期待したいですね!