大友啓史監督最新作映画『秘密 THE TOP SECRET』で凶悪犯『貝沼清孝役』を演じる事となる歌手で俳優の吉川晃司さん(50)

役者としてはドラマ、下町ロケットで帝国重工の宇宙航空部部長・財前道生役として出演していたのが記憶に新しいだろう。

演技については賛否両論があるが、その存在感は絶大だ。

そんな吉川さんとは一体どのような人なのだろうか?

少し振り返ってみよう。

吉川晃司とは?

吉川さんは広島県安芸郡出身。

県内屈指の進学校『修道中学校』に通い、水球の選手として活躍していた。

その実力は世界ジュニア水球選手権大会の日本代表にもなったほどだ。

しかも2年連続で全日本高校最優秀選手に選ばれており、最年少の日本代表として海外の遠征にも参加していた。

そんな吉川さんは今でも毎日プールで5km泳いでいるという。

身長182cm、とても50歳とは思えないその肉体は、毎日のトレーニングの成果だろう。

ボーカリストはブルーカラー(肉体労働)だという吉川さん。

歌のための体力づくりは欠かせないようだ。

あのカッコイイ銀髪はなんと地毛で、吉川晃司オリジナルワックス(K2WAX)を出すほどヘアスタイルにはこだわりを持っている。

そんな吉川さんの好きな食べ物は魚、和食、広島風お好み焼き、コーヒーだという。

ここに広島風お好み焼きが入っているところが広島出身の吉川さんらしい。

しかし吉川さん曰くコーヒーも好物だがお酒のほうがもっと好物だという。

お酒の中でも日本酒が好きで、和食とお酒の組み合わせが最高のようだ。

そんな吉川さん、街を歩いていてもあまり声を掛けられる事はないらしいのだが、たまに声を掛けられると止まって(少し怖い目ツキで)見てしまうという。

ちょっと怖いイメージがある吉川さんだが、それはプライバシーを守るため仕方なくそういうふうになっているだけで、普段は明るい人なのだという。

そんな茶めっけたっぷりの吉川さん、実は数々の伝説があるのだ。

 

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吉川晃司の伝説

・「音楽の世界でビッグスターになる」と考えた吉川さんはまずスカウトされる事を考えるが、広島(田舎の方)では中々スカウトされなかった。しびれを切らした吉川さんは渡辺事務所に「広島にスゴイ奴がいる、見に来ないと一生悔いを残す」と自ら手紙を書いて送った。

・手紙が功を成し、オーディションを経て渡辺プロに入るも、いつまでたってもデビューさせてくれない事から社長に直談判。社長に気に入られ、デビューとなる。

・学生時代、あだ名が『便所マーク』だった。これは体型が逆三角形だった事に由来するようだ。吉川さん曰く「体型がこれ(便所マーク)に足がついたような、まあでも水球選手はみんなこうよ」とのこと。ちなみに肩に肩パッドは入っていない。

・特技『シンバルキック』で3回骨折した。なお骨折していてもライブはやるとの事。

・ウーパールーパーを飼っていた事があり、繁殖もさせていた。

・紅白歌合戦ではっちゃけ、NHKに十数年出入り禁止となる。今は解禁されたようだ。

・元BOØWYの布袋寅康さんと『COMPLEX』でユニットを組んでいたが、意見の相違から殴り合いのケンカのなり解散した。しかしその後また一緒に復興ライブをしており、6億5000万円を被災地に寄付した。元が友達だったという事もあり布袋さんとは今は特にわだかまりは無い様子。

・マドンナから突然呼ばれた吉川さん。「トイレに連れて行け」と上から目線で言われ嫌だと断ったが、「いいから連れていけ」といわれ渋々トイレへエスコートした。

・三国志(中国史)の知識が凄い。ちなみに好きな三国志の人物は曹操と馬超と呂布だとか。イメージ通りだ。

・六本木のビルの4階から飛び降りた事がある。さらに登った事もある。

等々、物凄く豪快な人のようだ。

他にもまだ数々の伝説があるが、次は吉川さんの素顔を見てみよう。

吉川晃司の意外な素顔

・高い所が苦手。

・事務所のベランダでえんどうやキュウリ、なす、プチトマト、ブルーベリーなどを栽培している。自宅では最近パッションフルーツやひょうたんを作っている。八百屋にあるものはほとんど作ったらしい。なお漬物も手作りで作っているようだ。

・昼の連ドラやマラソンを見てよく泣く。感動すると泣いてしまう感動やさん。

ちなみに一般女性と結婚しており、1児のパパでもある。

秘密 ザ トップ シークレットの「貝沼清孝」と「吉川晃司」

漫画『秘密 THE TOP SECRET』(白泉社刊)は清水玲子さんの作品だ。

清水玲子さんは他にも『月の子』や『輝夜姫』などを著している。

清水さんの作品は最初はすごく面白いのだが、終わりが少々モンモンする事が多い。(自分はどちらも大好きですよ^^)

だがこの『秘密』はオムニバス形式で事件を解決していくのだが、所々張り巡らされた伏線にきっちりと決着をつけており、各オチを含めて非常に完成度の高い作品となっている。

そんな秘密とはどんな内容なのだろう?

2060年近未来の日本で、科学警察研究所法医第九研究所、通称「弟九」を舞台にしたSFサスペンスだ。

第九では死者の脳の記憶を映像として再現する事ができ、その映像を元に事件の真相を解明するのだが、記憶を覗くという事に反発する世間の強い圧力と、凶悪犯罪に関わる凄惨な映像に心を病む職員も多数いる。

そんな中、第九の室長『薪 剛』と新人の『青木一行』を中心にあらゆる事件を解決していくのだが、そこには『薪 剛』の過去を含むとてつもない秘密が隠されていた、というストーリーだ。

そんな映画『秘密ザトップシークレット』で吉川さんが演じる貝沼清孝は、「28人連続殺人事件」と「未成年連続自殺事件」の凶悪犯罪者だ。

凶悪犯といえば少々強面の吉川さんに似合いそうな感じがするが、この映画の犯人、ちょっと系統がちがうのだ。

漫画を読んでいる人なら分かると思うがこの貝沼という人物は、凶悪犯罪者でありながらスキンヘッドというよりは坊主で、顔はぼーっとした感じであり、どちらかというとペコペコしていてあまり凶悪犯には見えない容姿と性格なのだ。

(こちらはアニメ版の貝沼)

貝沼

吉川さんとは似ても似つかないタイプで、多分歩んできた人生も180度真逆だ。

しかしそんな貝沼があのような凶悪犯罪を行った理由が『貝沼と薪』の話のキモだと思うので、できれば貝沼の性格は変えないで欲しいと思うが吉川さんの演じる貝沼にも期待したいと思う。

ただ映画版は漫画の『絹子』という少女がメインの話になるようなので、吉川さん演じる貝沼がどれほど話に関わってくるのか見どころだ。

予告編

映画の公開は2016年8月6日(土)となっている。

怖そうだけど本当は明るい吉川さんがどんな貝沼を演じるのか、映画館まで見に行ってみるのもいいかもしれない。