普段野生の動物をあまり見かけない都市部の人々は、山などで野生の

動物を見かけるとかわいいからといって、ついつい餌をやったり

していないだろうか?

そのような人はぜひ考えてほしい。

近年、害獣による農作物の被害が深刻化している。

その金額は年間約200憶以上にも及び、その内の6割が獣類、

4割が鳥類被害となっている。

獣類の中ではイノシシ、シカ、サルが多く、その3種だけで害獣被害

の9割を占めているという。

その中でもとりわけサルがタチが悪いと言われている。

サルは自身の5倍の高さを飛び、平行感覚に優れ高いところから

落ちても必ず足から着地できるため、囲いなどの対策が取りにくい。

視力もよく、聴覚に優れ、人間の数万から数十万倍の

嗅覚を持つという。

彼らは人間の男女の区別もついており、男性が仕事などでいない

時間を狙って畑へやってくるというのだ。

このような事態をうけ、男性だけでなく女性にもサルの撃退に

立ち向かってもらおうと、神奈川県伊勢原市で

「女性による女性のための鳥獣対策勉強会」が初開催された。

 

エアガンを構える女性達

(YOMIURI ONLINEより引用)

エアガンを使った追い払い実習に臨む女性たち(伊勢原市日向で)

 

伊勢原市内では約200頭のサルが生息しており、農作物の被害額は

年間600万~1000万にものぼるという。

さらにサルは畑の農作物だけではあきたらず、住宅内の食料品まで

盗んでいくというのだ。

この日は市内の16名の主婦が参加。

害獣駆除のための心得

「近寄らない・目を合わせない・背中を見せない・叫ばない」

などや、エアガン、ロケット花火を使ったサルの

追い払い自習を学んだ。

勉強会に参加したミカン農家の主婦は

「どこかに当たるとはじけるような弾の方が効果的かも」

とプロ顔負けの意見を述べていた。

 

この話題に対してネットの反応は

 

・無駄に良い装備ワロタ

・思わず画像保存しそうになったw

・手前の玄人感半端ねえなW

 

とおおむね好評なようだ。

 

ちなみにこれらに使われるエアガンはちゃんとした害獣害鳥

威嚇専用ガンで、ショットガンタイプとライフルタイプがある。

BB弾は生分解性プラスチックになっているので自然にも優しい。

使い方はあくまで威嚇用なので、直接動物に命中させる

ものでは無いようだ。

 

ところでこちらのエアガン、実際効果はあるのだろうか?

威嚇用エアガンの銃口をサルの方に向けると、なんとサルは

恐怖におびえて逃げていくという。

サルによっては両手をすり合わせてまるで命乞いのような

ポーズをとるというのだ。

知能が高いだけに、銃の怖さを知っているのだろうか。

猟師はその姿を知っているので、サル駆除はなるべくしたくない

という話もある。

猟師の後継者問題も頭が痛いところだ。

 

かつて秋田県八森町が斬新な試みをしている。

サバイバルゲーム愛好者にボランティアでの害獣駆除の参加を

要請し、狩猟免許を持つ獣医師の元、サル害排除チーム

「サルジャー隊」が結成された。

2002年度から有志が集まり、その功績は市町村や近隣農家から

高い評価を得ていたという。

 

この度伊勢原市で実習を受けている女性達は、サルジャー隊のような

存在になれるのか?

少し検証してみよう。

 

新條まゆ

 

こちらはとても有名な新條まゆ氏の「覇王・愛人」の

3巻の1ページだ。

銃を構えているこの「世界一腕の立つ殺し屋」のどこが

おかしいかお分かりだろうか?

・サイトスコープが無いのに片目をつむり、そして出るはずのない

照準まで出ている。

・ふつうアサルトライフルを撃つ時は手ぶれを抑えるため

銃床(ストック)を肩に押し当てなくてはならないのに

まるでバズーカのように肩に担いでいる。

・撃つ瞬間になぜか顔をあげる

おかしい所は他にもあるが、正しい持ち方の参考写真を

あげてみよう。

 

M16構え方

 

とりあえずこれを参考に先程の女性たちに当てはめて

みると手前から順に

1人目:左利き…なのか?

2人目:つぶっている目が逆じゃない?

3人目:この中では一番きれいな持ち方

4人目:ストックくわえてる?

 

彼女達のこれからの活躍に期待したい。